ホンジツ日和

カメラで遊ぶ毎日を、ミニエッセイでお話します。

かなた、芭蕉より。

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落柿舎の土間には、一輪の花

冬の初めに京都に出かけた。時間があると京都に行くので、もう何度目かわかならない。

今回は、嵯峨野に足を伸ばして、さらに、竹林を越え、線路を越えて二尊院のあたりまでやってきた。

 嵯峨野もこの辺りまで来ると、ほのぼのと田舎の感じがしてくる。目の前は、田んぼでこの伸びやかな景色が割と好き。

いつもはスルーしてしまう落柿舎を覗いてみた。

 ここは、松尾芭蕉が訪れた場所らしい。弟子の住居だったのですね。鄙びた、住まいは質素でいて居心地がよさそう。小さな庭には柿と紫式部が咲いていた。

縁側で、どうぞ一句の看板。娘は座って一句を捻り出し、私はパチリ。青く高い冬の空を撮った。