ホンジツ日和

カメラで遊ぶ毎日を、ミニエッセイでお話します。

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鳥待ち鳥

コッコー。ポッポー。ピピピ。朝からいろんな声が上空から舞い降りる。

ここは都心の住宅地。

小鳥たちを呼び寄せるための粟が盛られていたのは、いつの日のことか。

鉄でできた本体の身長が足らず、どうも本物の鳥たちからは、

その存在を知られていないみたい。

今日も鳥を待つ。

5月の風が、モッコウバラの葉を揺らし、

動かない、その喉をくすぐって騒ぐ。