ホンジツ日和

カメラで遊ぶ毎日を、ミニエッセイでお話します。

2020-01-01から1年間の記事一覧

鳥待ち鳥 コッコー。ポッポー。ピピピ。朝からいろんな声が上空から舞い降りる。 ここは都心の住宅地。 小鳥たちを呼び寄せるための粟が盛られていたのは、いつの日のことか。 鉄でできた本体の身長が足らず、どうも本物の鳥たちからは、 その存在を知られて…

去年の今ごろ

高知、日曜市の1シーン

かなた、芭蕉より。

落柿舎の土間には、一輪の花 冬の初めに京都に出かけた。時間があると京都に行くので、もう何度目かわかならない。 今回は、嵯峨野に足を伸ばして、さらに、竹林を越え、線路を越えて二尊院のあたりまでやってきた。 嵯峨野もこの辺りまで来ると、ほのぼのと…

不思議な森

山中温泉の渓谷で。苔むして倒れていた。 2月という寒い最中に、石川の山中温泉に出かけた。初めての土地で見るものがすべて新しかった。到着したのが16:00近く。真冬であり、もう日の光も弱くなる時間帯だった。 誰でもある癖かもしれないが、そこに泊まる…

見られるつもりのないデザインたち。

銀座の路地裏でよく見かける壁面デザイン どういう事情か、隣の建物がなくなってしまって、思わず顔を出した壁面配管たち。人に見せる予定ではないから、実用一点張りで管たちが並んでいる。 そこに、なんとも言えない面白さを感じてしまうのは、私だけでは…

草まかせ。

5月の庭は、草たちがもりもり。 テラコッタの鉢に、溢れかえっているのは、うちにやってきて1年ほど経った「雪の下」。種類によるのかもしれないが、うちにやってきた雪の下は、グリーンの諧調が多彩で面白い。深い緑から、浅い黄緑まであるほか、のびたツル…

失敗も味のうち

木の根。 例によってライカⅡfで撮った写真。今回は、こういうボケ写真が大半を占めていた。 けれど、なんだかこれはこれでよいような。理想はもっと、力強く根を張った木の根の表現にしたかったけれど、このやんわり感も捨てがたいのではないかしら。 渋とく…

ぼんやり冬猫

ぼんやり、冬の猫 ライカⅡfという古い古いカメラで撮った猫。レンズは沈胴式50mm。ピンと露出がバッチリ合うと、想像を超えた映りをするのだけど、今回は、もやっと映りました。 現像したフィルムの一部は、レンズを伸ばし損ねた寝ぼけた写りも多数。しばら…